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なぜ人々はカルトにハマるのか?②魔女狩りと精神医学

2006/08/10 17:32

 

 

なかなか本題に入れません・・・(苦笑)

内容が専門的になりすぎて脱線しまくってますが、

 

魔女狩り!

 

から連想が止まらなくなってしまい・・・

 

 

 

精神科医の間でも、意外に知られていませんが、

 

魔女狩りの終焉と近代精神医学の成立

 

には深い関係があります。

 

前回のブログで指摘したように、魔女狩りによって、少なくとも数十万人、多く見積もって1000万人近くの人々が火刑台にのぼったと推定されています。

 

容易に想像がつくでしょうが、3-4世紀に及んだ魔女狩りは、

 

精神病者狩り

 

から始まりました。

そこから、次第に、ありとあらゆる人間を対象にするように広がっていったわけです。

 

ここで留意しておくべき点は、この迷信と残虐の魔女狩り現象は、

 

合理主義とヒューマニズムに満ちあふれたルネサンス最盛期に行われた

 

また、これを牽引した人々が、無知蒙昧な町民百姓などではなく、

 

法王・国王・貴族、一流の学者・裁判官・文化人であった

 

ということです。実に皮肉ですね。

 

人間の理性の矛盾

 

を感じずにはいられません。

 

 

さて、この魔女狩りですが、市民階級が経済的主導権を握るのと平行して終息に向かい、

 

産業革命とフランス革命

 

を境に決定的に廃絶されました。

 


 

上の絵は、近代精神医学の創始者と目されているネルが、フランス革命時代に、

 

鎖につながれていた精神障害者を解放

 

新しい時代を画する象徴的な行動として取り上げられ、精神医学の教科書などの最初をしばしば飾っています。

これまで魔女として扱われていたものが、

 

精神病者も人間として処遇するべきである

 

という当たり前のことが発見されたのです。

そして、これを境に、精神疾患が、精密な臨床観察や病理解剖・統計学などの手法を用いて、急速に記述され認識されるようになりました。

 

 

さて、最後に付記すべきことは、この時代になって初めて、

 

正常/異常という対観念が発生した

 

それまでは、どれだけ神に近いか、ということだけが問題だったのですね。

 

しかし、この観念の発生自体も、現代哲学者ミシェル・フーコーなどを筆頭に、今や「狂気の排除」であるとして批判の対象にもなっています。

実に複雑ですね。

 

 

 

明日に続きます・・・笑

カテゴリ: 事件です  > 事件    フォルダ: 社会病理

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コメント(2)

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2006/08/10 18:29

Commented by 小龍景光 さん

オウムの時に、どうして理系の優秀な学生が・・・と思っていました。ある評論で、「特に物理を専攻している学生ほど我々の常識が覆される世界(例えばプランクスケールなど)に接しているのではまり易い」という記事を読みました。

しかし、それだけではこんなに多くの人が被害にあうことが分かりません。

魔女狩りと精神病者の関連は恥ずかしながら初めて知りました。とても興味深かったです。

明日のエントリーも楽しみにしています!

 
 

2006/08/10 22:11

Commented by 真知 さん

小龍景光 さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
摂理でも、高学歴の学生の方々がずいぶんハマってるみたいですね。
近年の新興宗教は、宗教というより真理追及の側面を強く打ち出しているというようなことも言われてますね。そういうことも関係してるかもです。

ちょっと、迷走していますが、また感想などお聞かせいただければと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

 
 
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